スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ランドセル俳人の五・七・五(ブックマン社)~小林凜さん

ランドセル



小林凜は俳号。好きな俳人の一人、小林一茶からとったそう。
本名は西村凜太郎、今年小学6年生です。

この俳句集には8歳から11歳までに詠んだ俳句が載せられています。

凜くんは2001年5月、944gの超低体重児で生まれました。
そのことが原因なのか、フィジカルハンディキャップを負うことになりました。

4歳から通った幼稚園では幸せな2年間を過ごしたのですが、その後入学した小学校では、家族の想像を超えるいじめと、教師の無理解に直面してしまいます。

いじめに負けない精神力があったとしても、力の加減がない腕力を使って、弱い肉体に与えられるいじめは死の危険さえ伴います。凜くんと家族は登校しない道を選びました。

そんな時、毎日のように野山に出て、俳句を作ったのだそうです。


巻頭に、凜くんの短文があり、結びはこうです。

・・・・・・
「冬蜘蛛が糸にからまる受難かな」
 これは、僕が8歳の時の句だ。
「紅葉で神が染めたる天地かな」
 この句は、僕のお気に入りだ。
 僕は、学校に行きたいけど行けない状況の中で、
家にいて安らぎの時間を過ごす間に、たくさんの俳
句を詠んだ。僕を支えてくれたのは、俳句だった。不
登校は無駄ではなかったのだ。いじめから自分を遠ざ
けた時期にできた句は、三百句を超えている。
 今、僕は、俳句があるから、いじめと闘えている。



ニューヨーク在住の教育コンサルタント、カニングハム久子さんのアドバイスで、俳句には凜くんが描いた絵も添えられていて、カラフル俳画集になっています。


ある晩のこと、祖母がいじめに耐えている凜くんを見てつい、
「凜、生まれてきて幸せ?」と聞いたそうです。

凜くんは
「変なこと聞くなあ、お母さんにも同じこと聞かれたよ」と答え、
少しの沈黙のあとの一句は、

生まれしを幸かと聞かれ春の宵


この句は本の帯にも使われていたり、またいじめを題材にした句がはじめのほうに抜き出されているのですが、その何倍、何十倍も、自然や彼の周りのできごとを詠んだ句が載っています。

いじめを受けていた子の俳句という、ただし書きなどなくても立派に通用する、優れた小学生俳人の俳句集です。



雪やなぎ祖母の胸にも散りにけり (9歳)

万華鏡小部屋に上がる花火かな(10歳)

大きな葉揺らし雨乞い蝸牛(8歳)

ゴーヤ熟れ風に新聞読まれけり(10歳)

ススキの穂百尾のきつねかくれてる(8歳)

蜩の日を沈めしが仕事かな(11歳)






テーマ:写真ブログ - ジャンル:ブログ

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

emarch

Author:emarch
読みたい!
見たい!聞きたい!
食べたい!
とにかく出かける!

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。