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原発難民日記―怒りの大地から―(岩波書店)~秋山豊寛さん

TBS勤務の秋山豊寛さんが旧ソ連の宇宙船に搭乗して、日本人初の宇宙飛行士になった時、鳴り物入りで宇宙飛行士に選抜されて、NASAで訓練していた人たちを差し置いて行ってしまって、これでいいのかなーと思ったものです。

同時に候補になった女性は盲腸かなんかで宇宙に行けなかったんじゃなかったかしら。

それからあまり時をおかず、秋山さんはTBSを退職して、福島で農業を始めたことや、東電福島第1原発の事故で、福島を離れざるをえなかったことは知っていました。

その秋山さんの講演が22日、兵庫県保険医協会で開催されるとのことで、聞きに行ってきました。

「未来に残そう平和な地球」で、まあベタなタイトル^^ではありますね。
それでも、今の福島の現状を当事者から聞きたいと思いました。

秋山2

秋山3



秋山さんはよく通る声で、言いよどみもなく、聞き手を飽きさせることなく話をすすめてくださったのはさすがです。

一番知りたかった福島のことはつかみとしめで少々で、それほど多くはなかったのですが、米ソの冷戦時代のことや宇宙開発競争、ソ連崩壊による、核技術の分散を食い止めたいアメリカの思惑、核の平和利用の名を借りた、日本の原子力政策が結局、多くの人々を不安に落とし入れている、現在の福島、日本につながっていると分かりました。

福島で農業を始めようと思ったのは、土地を手に入れやすかったから。
お住まいは原発から32kmだそうです。

秋山さんのように、国際情勢や科学に詳しい方ですら、原子力の安全神話を信じてしまったということですから、一般人が、政府の言うことや、大電力会社の技術力を信じて疑わなかったことは仕方なかったのでしょう。

著書にサインをいただく時に、
「福島にお帰りになりますか?」と聞いてみました。
「いえ、少なくとも30年は帰りません」と、きっぱりお答えになりました。

今年70歳とは思えない、若々しい秋山さんだったら、100歳で福島の地にまた立つかもしれませんね。


秋山さんの友人の一人、原発から20km圏内にある川内村の遠藤村長は村にもどろうと、役場機能を元にもどして、村民にも帰村をすすめているそうです。
もちろん、放射線量を確かめた上でのことです。

ただ、村の9割を占める森林の除染はそう簡単に終わらせることは難しいことです。
それでも、自然に恵まれた故郷から避難したままでいたら、汚染廃棄物の最終処分地になってしまいそうなのを何としても、阻止したいという強い気持ちがあるからだそうです。



宇宙飛行士(現在でもまだその資格あり^^とのこと)、ジャーナリスト、農業従事者という肩書に昨年11月から、京都造形芸術大学教授という肩書きが加わった秋山さんです。
ぜひその経験を若い人たちに伝えてください。

思いのほか小柄なのだけれど、骨格はがっちりしていて、農民が一番お似合いの秋山さん。
その仕事こそが今の世の中、一番尊くカッコいい仕事なのではないでしょうか。


『原発難民日記』は3月11日から始まった、福島の1人の農民の半年間の記録です。
キレのいい文章に、怒りがたくさん込められているのですが、読んでいて辛くはありません。
これからもたくさん発信してください。

秋山1





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